【感想 レビュー】シックス・センス

シックス・センス [Blu-ray]

「シックス・センス」は1999年に公開されたアメリカのミステリー映画です。

監督はM・ナイト・シャマラン、主演はブルース・ウィリス、ハーレイ・ジョエル・オスメント。

この作品を機にブルース・ウィリスはアクション以外の作品にも幅を広げ、ハーレイ・ジョエル・オスメントも天才子役として一躍有名になりました。

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「シックス・センス」のスタッフ・キャスト

監督
M・ナイト・シャマラン

脚本
M・ナイト・シャマラン

製作
フランク・マーシャル
キャスリーン・ケネディ
バリー・メンデル

製作総指揮
サム・マーサー

出演者
ブルース・ウィリス
ハーレイ・ジョエル・オスメント
オリヴィア・ウィリアムズ

「シックス・センス」のあらすじ

アメリカ・フィラデルフィア。小児精神科医マルコム・クロウはその功績が認められ市民栄誉賞を授けられ、妻のアンナとともに幸せの絶頂にあった。

しかし、その夜に侵入者が訪れる。その男の正体は10年前にマルコムの患者だったヴィンセント・グレイ。「救ってくれなかった」と叫ぶするヴィンセントはマルコムを銃撃。ヴィンセントはその直後に自殺してしまう。
それから一年がたち、今ではすっかり妻のアンナとの仲も冷え切ってしまったマルコムだったが、そんな中彼のもとに心を閉ざした少年、コール・シアーが訪れる。

コールはある「能力」のせいで学校でも孤立し、母親の理解も得られず、心を閉ざしてしまっていた。
コールにかつてのビンセントを重ねたマルコムは、彼を救うことで、ビンセントを救えなかった自分をも救えるかもしれないと考える。
マルコムはコールに受け入れてもらおうと、洗いざらい自分のことを語る。アンナのこと、ヴィンセントのこと、コールを助けると決意したことも―。

そんなマルコムに対してコールは心を開き、隠していた秘密を打ち明ける。

感想・レビュー

シャマランのブレイク作でもあり、また最高傑作でもないでしょうか?

主演にハーレイ・ジョエル・オスメントとブルース・ウィリス。

幽霊が見える男の子と、かつて同じような問題をかかえた子供を救えなかった贖罪として、彼のカウンセリングに取り組むカウンセラーのお話です。

誰もが予想し得なかったようなストーリーの衝撃。

一本の映画のなかにサスペンスの要素、ホラーの要素、ドラマの要素など、様々な色やトーンに満ちていながらもひとつの美しい物語にまとまって行く演出の巧みさ。

やはりシャマランのブレイク作にして頂点だとも思いますね。

親子の絆

序盤はコールは母親の理解も得られず孤立した存在でした。そこに手を差しのべようとしたのがブルース・ウィリス演じるマルコム。
マルコムはコールを救うことで自分のトラウマから脱却しようとします。
そしてマルコムとコールは、コールの前に幽霊が現れる「理由」を理解し、そしてマルコムのトラウマは無くなり、コールも自分の能力を冷静に受け止めることができるようになります。

しかし、物語の本当の盛り上がりはここではなくて、コールが母親(※)に勇気を出して自分の「能力」を告白するシーンかなと思います。

コールが亡くなった祖母とのエピソードを母につたえます。それは母親しか知らないことであり、母親の中にずっとしこりとして残っていた出来事でもありました。

母親もまた救われるべき人間であり、一人の「娘」でもあります。

お互いを理解したコールと母親は抱擁を交わします。

「シックス・センス」にはネタバレと、その検証においてブルース・ウィリスの繊細な演技と極力矛盾のない演出に触れる楽しみもあるのですが、このコール親子の和解のシーンがあることで、単なるサスペンス・ホラー・ミステリー映画にはない温かさと深みを出すことに成功しています。

※ちなみに母親役を演じたトニ・コレットは「アバウト・ア・ボーイ」でも男の子の母親役を演じています。こちらではうつ病に悩まされる情緒不安定母親と言う役柄で演技の上手さを感じさせます。

日本でも興行収入76億9600万円の大ヒットになった「シックス・センス」。

その魅力はネタバレの衝撃だけではなく、親子が絆を取り戻す、ハートフルなヒューマン・ドラマ映画でもあるからだと思います。



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