【感想レビュー】「ショーン・オブ・ザ・デッド」笑えるゾンビコメディの名作!


エドガー・ライト監督、サイモン・ペグ出演の2004年のイギリス映画です。
ゾンビ映画ではありますが笑える映画でもあり、コメディー映画としても名作です!

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「ショーン・オブ・ザ・デッド」のスタッフ・キャスト

監督
エドガー・ライト

脚本
エドガー・ライト
サイモン・ペグ

出演者
サイモン・ペグ
ニック・フロスト
ケイト・アシュフィールド

「ショーン・オブ・ザ・デッド」のあらすじ

ロンドンの家電量販店に勤める冴えない青年のショーン。
ニックとエドとの3人で共同生活をしているが、ショーンとエドの無気力な生活ぶりにニックは内心イライラさせられることもしばしば。

そしてその無気力で煮え切らない態度ゆえにショーンはガールフレンドのリズからも振られてしまう羽目に。
気落ちしているショーン。道行く人々の様子がおかしいことにも気づかない。

翌日、様子がおかしい少女が庭先に出現、その様子を不審に思ったショーンとエドは少女を尋問しようとするが、ふとしたはずみで押し倒してしまい、なんと庭の杭が彼女のお腹に刺さってしまう。
「ヤバい、殺しちゃった!」と焦るショーンとエドをよそにゆらりと起き上がる少女。それで二人はやっと町中にゾンビが溢れていることに気づく。

彼女のリズを救うために行動を起こすショーン。なじみのバー・ウィンチェスターを目指して、サバイバルが始まる。

感想・レビュー

とにかく面白い作品です!

レビューを書こうとしたのですが「とにかくみてみて!」としか言いようのない映画です。あれこれ説明するより実際に観てもらった方がいいですね~。
序盤、道行く人々の様子がおかしいことにも気づかないショーンの様子が笑いを誘いますが、実際知り合いがゾンビになっても最初は「あいつなんだか元気ないな。。。まぁいっか!」で済ませてしまいそうな気もします(笑)

一応ゾンビものですが、おそらくレンタルの棚はコメディエリアとかにあるので、怖いの苦手って人も大丈夫・・・かも。

意外と元気をもらえる映画

意外と元気をもらえる映画なのかなって感じがします。

主人公の年齢設定は30歳、だけど恋人にはフラれ、職場でも冴えない。
ただある時、町がゾンビに襲われるという外的な状況変化をきっかけにだんだん変わっていく、という物語でもあります。

両親の死亡、親友がゾンビ化する、友達がゾンビに殺される、などなど様々な悲劇はありつつも最終的にはなんとかハッピーエンドの体に持っていくんですよね。

まっとうなゾンビ映画なら行きすぎな部分もコメディという免罪符があるおかげで自然に見れます。

問題を解決しない主人公は逆にリアルだ!

面白いのは主人公が抜本的に問題を解決しないこと。
最終的には軍隊が主人公の絶体絶命の状況を救い上げるし、ゾンビ化した人間は元も戻らずに、うまく共存しましょうねっていう感じで、「ワールド・ウォー・Z」みたいに主人公が特効薬を見つける!ってことでもないのです。
その意味ではトム・クルーズの「宇宙戦争」にも近いかもしれません。
でも実際の人生でも世界大の活躍なんてそうそうできないですよね。
主人公が問題を解決しないという主人公というのは逆にリアルで身近なモノにも思えてきます。

どんな場面でも隣人を大切にする、それだけでも十分凄く、また素晴らしいことではないでしょうか。

この映画を見ていると当たり前なことが大切、そんな気持ちにさせられます。

社会風刺の面も

主人公も親友も生きてる時からゾンビみたいな生活で、あまり外界に興味もないんですよね。
だからこそ世界がゾンビ化している変化に気づかない、親友のエドに至ってはゾンビ化した後も前も生活に大きな変化はなさそうだし。。。

「ゾンビになったからと言って何が問題なの?(そもそもそんなに精力的に生きてる?)」という問いなのかもしれません。

※決してまじめな映画ではないですが。。



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