【解説レビュー】映像革命「マトリックス」は機械の概念も革命的!

The Matrix [Blu-ray]

「マトリックス」は1999年公開のアメリカのSF映画。映像の凄さとともに、「攻殻機動隊」などの日本のアニメの影響を色濃く受けた作品としても話題になりました。

ターミネーター」などと同じ人間vsマシンの構図はスタンダード。

しかし、その概念は1999年にあって非常に斬新すぎるものでした!

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「マトリックス」のスタッフ・キャスト

監督
ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー

脚本
ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー

製作
ジョエル・シルバー

製作総指揮
バリー・M・オズボーン
アンドリュー・メイソン
ラリー・ウォシャウスキー
アンディ・ウォシャウスキー
アーウィン・ストフ
ブルース・バーマン

出演者
キアヌ・リーブス
ローレンス・フィッシュバーン
キャリー=アン・モス
ヒューゴ・ウィーヴィング
ジョー・パントリアーノ
グロリア・フォスター

「マトリックス」のあらすじ

トーマス・アンダーソンは、大手ソフトウェア会社のメタ・コーテックスに勤めるプログラマである。しかし、トーマスにはあらゆるコンピュータ犯罪を起こす天才ハッカーネオという、もう1つの顔があった。平凡な日々を送っていたトーマスは、ここ最近、起きているのに夢を見ているような感覚に悩まされ「今生きているこの世界は、もしかしたら夢なのではないか」という、漠然とした違和感を抱いていたが、それを裏付ける確証も得られず毎日を過ごしていた。

ある日、トーマスは「起きろ、ネオ(Wake up, Neo.)」「マトリックスが見ている(The Matrix has you.)」「白ウサギについて行け(Follow the white rabbit.)」という謎のメールを受け取る。ほどなくしてトリニティと名乗る謎の女性と出会ったトーマスは、トリニティの仲間のモーフィアスを紹介され「あなたが生きているこの世界は、コンピュータによって作られた仮想現実だ」と告げられ、このまま仮想現実で生きるか、現実の世界で目覚めるかの選択を迫られる。日常の違和感に悩まされていたトーマスは現実の世界で目覚めることを選択する。次の瞬間、トーマスは自分が培養槽のようなカプセルの中に閉じ込められ、身動きもできない状態であることに気づく。トリニティたちの言ったことは真実で、現実の世界はコンピュータの反乱によって人間社会が崩壊し、人間の大部分はコンピュータの動力源として培養されていた。覚醒してしまったトーマスは不良品として廃棄されるが、待ち構えていたトリニティとモーフィアスに救われる。

トーマスは、モーフィアスが船長を務める工作船「ネブカドネザル号」の仲間として迎えられ、ハッカーとして使っていた名前「ネオ」を名乗ることになった。モーフィアスはネオこそがコンピュータの支配を打ち破る救世主であると信じており、仮想空間での身体の使い方や、拳法などの戦闘技術を習得させた。人類の抵抗軍の一員となったネオは、仮想空間と現実を行き来しながら、人類をコンピュータの支配から解放する戦いに身を投じていく。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
マトリックス (映画) – Wikipedia

感想・レビュー

まさに映像革命!SF映画の金字塔です

マトリックスが公開されてからの数年はあらゆるアクション映画に『マトリックスを超えた!』という宣伝文句が踊っていました。

今の若い人たちにはピンと来ないかもしれないんですが、当時はまさに映像革命といってもいいほど、エポックメイキングな映画だったんですよー!

※当時、劇場にも見に行ったんですが、ビデオが出てから一週間連続で見倒したことを覚えています。

斬新な「機械(マシン)」の概念

さて、映像はもちろんですが、機械との戦争をバーチャルなものとして表現した映画としても画期的でした。
当時は未来のひとつの型として、AIの暴走した機械と人間が争うというのはあったのですが、いずれもターミネーターのような『ロボット』というわかりやすいものでした。

対してマトリックスでは機械のプログラミングした仮想空間(マトリックス) 内での監視プログラムと闘う、、、というとても斬新なものでした。ほとんどの人間はお釈迦様の手のひらのように、機械の支配下にあることもしらずに一生を終える。。

いまでこそ、インターネットという仮想空間の可能性はとても大きなものですが、当時はマトリックスで提示される概念は一般の人たちには難解なものでもありました。

続編と比べればシンプルなストーリー

そこを補完するようにカンフーのシーンがあったり、ガンアクションがあったり、何もかも含めて理解を求められる映画ではなく、ある程度の理解でもそれなりに楽しめる映画だったのかなと思います。

当時の映画の中では理解が難しい映画だったにも関わらず、その後に公開された続編と比べれば比較的わかりやすく、鉄板のストーリー。
救世主と期待される主人公ネオ。勝てないといわれていたエージェントの攻撃を幾度もかいくぐり、ついに1対1で対峙する地下鉄でのシーン。絶体絶命のネオが自分を信じ始めるシーン、挑発的に「アンダーソン君」と呼びかけるエージェントスミスに対して『my name is Neo(おれの名前はネオだ)』のセリフは今見ても興奮しますね。

続編はプログラミングの素養がないと理解ができない作品になってしまいましたが、やはり一作目のバランスは秀逸です。

これからもSF映画の金字塔のひとつとして評価されつづける作品だと思います。




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