個人が感情を持つことを抑圧された未来の話。
製作総指揮にリドリー・スコット、出演者にニコラス・ホルト、クリステン・スチュワート、ガイ・ピアース。
観始めると限りなく何かに似ている物語になっていくのですが。。。。
果たして「感情を持つことを抑圧された未来」はきちんと表現されているのでしょうか?
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「ロスト・エモーション」のスタッフ・キャスト
監督
ドレイク・ドレマス
脚本
ネイサン・パーカー
原案
ドレイク・ドレマス
製作
マイケル・シェイファー
アン・ロアク
製作総指揮
リドリー・スコット
ラッセル・レヴィン
イ・ジェウ
出演者
ニコラス・ホルト
クリステン・スチュワート
ガイ・ピアース
「ロスト・エモーション」のあらすじ
世界戦争によって地上の99.6%が破壊された近未来。滅亡の危機に瀕した人類は、人類を破滅させる元凶は感情だと結論付け、平和的に人類が生存できるよう遺伝子操作で感情を排除した人間の共同体「イコールズ」を創った。
「イコールズ」に暮らす人間は保健安全局の監視下に置かれ、愛情や欲望をはじめとする感情が芽生えた場合、「発症」したとして隔離施設に強制収容され、安楽死させられていた。
そんな中、「イコールズ」に暮らす1組の男女サイラスとニアは危険だと知りつつも惹かれ合い、ついに恋愛感情を「発症」してしまう。2人は外の世界への脱出を決意する。
出典:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
ロスト・エモーション – Wikipedia
感想・レビュー
感情のない世界
このロスト・エモーションって邦題なのか~!
原題はイコールズなんですね。今知った。。
あらゆる感情は制御され、恋愛すらも懲罰対象となった未来の話。
感情のない人物をどう表現するのか、それがこの映画のそもそもの肝だと思うのですが、果たして成功しているのかどうか。。
というのは序盤から主人公の感情は小さく表情などに現れているからです(笑)
何してても気になる女の子の様子を見つめてたりだとか。わかりやすっ!
ゾンビ
一度感情に目覚めると、感情のない人々がゾンビのように見えてきます。
最後の恋のはじめ方に『恋をすると今までよくも恋を知らずに生きてきたなと思う』というセリフがありましたが、今作の主人公たちもまさにこれ。
終盤、当局に捕まったヒロインは表向き死んだことにして、別人として収容施設からの脱出に成功します。しかし、それを知らない主人公はヒロインが収容先で死んだと思い、自殺を考えますが、すでに感情のある彼は恐怖心から自殺を思い止まります。
ヒロインが彼の部屋にたどり着くと、そこには再び感情を封じ込める治療をしてきた彼が。。。
ぶっちゃけロミオとジュリエットみたいな話です。
その手術痕を観た彼女の表情はまるで死人を見るかのよう。
う~ん予想と違ったかな・・・
パッケージの感じだと「リベリオン」みたいに体制側に正面切って反抗しまくって・・みたいな中身を期待してたんですが、終始地味でした。
地味に脱出計画を立てて、地味にすり替わって、地味に逃亡に成功して。。。。
主人公たちはエモーショナルなのに、行動は最終的には案外成功。感情を有することがバレた「闇感染者」の医者たちを主役にした方が盛り上がったかもしれません。。。老婆だけど。
音楽もノイズみたいな無機質なモノがほとんどだったから余計にそう感じたのかも。
もう一度見るかと言われると難しいかな~。予想と違っていたっていうのが個人的にダメージが大きかったんで、もしかしたらそれがなければ割とよかったのかもしれません。