名作です。
是非ハンカチの用意をしてから観てほしい作品ですね。
1997年のイタリア映画です。
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「ライフ・イズ・ビューティフル」のスタッフ・キャスト
監督
ロベルト・ベニーニ
脚本
ヴィンチェンツォ・チェラーミ
ロベルト・ベニーニ
製作
エルダ・フェッリ
ジャンルイジ・ブラスキ
製作総指揮
マリオ・コトネ
出演者
ロベルト・ベニーニ
ニコレッタ・ブラスキ
ホルスト・ブッフホルツ
感想・レビュー
まさに人生賛歌。主演のロベルト・ベニーニが映画人でありながらもコメディアンということもあるのでしょうか、劇中、主人公たちがどんな状況であっても希望や愛は必ずあって、それが悲劇的な状況と相まって深い感動を与えてくれます。
ロベルト・ベニーニ曰く、「どんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しい」という信念に感銘を受け、物語を着想したとのことですが、僕もベニーニ演じるグイドはどんな状況でもある意味で人生を信じていたのではないか、どんな状況においてもその瞬間には生きるに値する価値があると思っていたのではないかと思います。
そう、人生の小春日和のような心躍る恋愛の時でも、冬の砂漠のようなナチス・ドイツの収容所にいた時においても。
故・中島らもさんの言葉にこういう言葉があります。
「生きていれば、生きていて良かったと思える日が一日くらいはある。
だから死ななくてもいい」(たしかこんな言葉だったかと)
絶望が蔓延する場所でも希望を持ち続けること。
そしてそれは誰かの希望になる。誰かを助けることができる。
劇中では息子のジョズエにやさしい嘘を貫き続け、ジョズエの希望をずっと守り通しました。
まさに「どんな状況下でも人生は生きるに値するほど美しい」ことをグイドは劇中でずっと示し続けているのです。
イイこともあれば悪いこともある。
この作品はそれを極端に描いてはいますが、その中で一貫して流れるのは人生賛歌の美しいメッセージ。
それは命を懸けて、そして命を落とすことになっても守られ続けていくのです。
「人生は美しい。戦う価値がある。」
セブンのラストにも使われた、たしかヘミングウェイの言葉。
セブンは後半しか同意されませんでしたが、この作品では全面的に同意してもいいのではないでしょうか。
是非、この美しい物語を体験してほしいと思います。
「ライフ・イズ・ビューティフル」の受賞歴
カンヌ国際映画祭
審査員グランプリ
第71回米国アカデミー賞
主演男優賞
作曲賞
外国語映画賞
トロント国際映画祭
観客賞
セザール賞
外国映画賞