【コラム】アカデミー賞とは逆の賞 ラジー賞って知ってる?

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ラジー賞って知ってる?

さてさて。今回のテーマはラジー賞。
知ってる?って聞きはしたけど、こんなブログ見に来る人たちはほとんどの人が知ってることでしょう。

アカデミー賞が栄誉に溢れた優秀なものを称える賞だとしたら、ラジー賞はその逆。
出来が残念な映画を表彰しようというもの。

当然この性質ゆえに、授賞式に対象者が出席することはありません。

でもそんなラジー賞がきっかけで好感度が上がった女優さんがいます。

ハル・ベリー

例えばハル・ベリー。彼女は2004年の映画「キャットウーマン」でラジー賞の最低主演女優賞を受賞しました。
しかし、彼女は授賞式にやってきたのです。

黒のドレス、左手には「チョコレート」で受賞したオスカー像を持参して。

それだけでも彼女のユーモアと懐の深さをうかがえるのですが、しかもスピーチは自身のアカデミー賞でのスピーチを完全にパロディにしたもの。

■オスカー受賞時
「信じられない! わたしを選んでくれたアカデミーの方々、ほんとうにありがとう。感謝しなければいけない人がとてもたくさんいます」
「わたしを選んでくれたアカデミーの方々、ほんとうにありがとう。マネージャーのヴィンセント・キリンチオーネに感謝したい。」

■ラジー賞受賞時
「信じられない! 私の人生でこの壇上にあがる日が来るなんて…皆本当にありがとう! 感謝しなきゃいけない人たちが大勢いるわね」
「この役に私をキャスティングしてくれたワーナー・ブラザースに感謝します。次はまず最初に脚本を読むことね」

観客は爆笑の嵐!



さらに最後に彼女はこう伝えます。

「胸を張って負け犬になれない者は、勝者にもなれない」

子供のころに母親から言われた上記の言葉が今回の出席の理由だそう。

「母から、負け犬となり批判から学ぶことができない者は勝者にはなれないと教わってきた。だからここにやってきたような気がする。ミスUSA大会で負けた時、私は隣の女をはりたおしたかった。今もあの時と同じ気持ちだが、私はそうはしない。母に教わったように、堂々と。批判を受け止め教訓とします。そしてあなたたちには二度と会いたくない」

出典:http://pi-hotsu.jugem.jp/?eid=781
pihotsu.com ハル・ベリーのラジー賞

なんという度量の広さ、そして正直な人でしょうか。
ハル・ベリーはラジー賞をその賞の評価以上の人間的な評価を高めるきっかけにしてしまう、ウルトラCをやってのけたのです。

もちろん僕もその一人。ハル・ベリーへの好感度が上がりました。大好きなエピソードです。

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ワーナーホームビデオ

サンドラ・ブロック

サンドラ・ブロックも授賞式に出席した数少ない女優さんの一人。たしかハル・ベリーとサンドラ・ブロックだけだった気も。。。

サンドラ・ブロックが『ウルトラ I LOVE YOU』でラジー賞を受賞した際、彼女は会場に訪れたのみならず、式に参加していた観客にDVDを配るという
なんとも太っ腹な行動に出ます。

「あなたたち、本当はこの作品観てないでしょう! 来年このトロフィーを返しに来るから、それまでにこのDVDを観ておいてちょうだい。来年は皆で飲みに行きましょ!」

なんか姉御肌で気持ちのいいコメントですよね!

ちなみにサンドラ・ブロック、実際にを持って帰ってしまったそうで、後日ラジー賞の委員会から返還のお願いが出されたことでもニュースになりました。
※ラジー賞のトロフィーは実際に受賞者が現れることが稀であるため、予備がないそう。

はくさい&きいちご


同様の賞は日本にもあって、例えば映画秘法が主催する「HIHOはくさい映画賞」、週刊文春が主催する「文春きいちご賞」、スポーツ報知が主催する「蛇いちご賞」があります。




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