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「ラスト・ナイツ」のスタッフ・キャスト
監督
紀里谷和明
脚本
マイケル・コニーベス
ドブ・サスマン
原案
『忠臣蔵』
製作
ルーシー・キム
製作総指揮
ケイト・ホン
アンドリュー・マン
バリー・ブルッカー
スタン・ワートリーブ
音楽
ニコラス・ナイトハルト
サットナム・ラムゴートラ
マーティン・ティルマン
出演者
クライヴ・オーウェン
モーガン・フリーマン
「ラスト・ナイツ」のあらすじ
感想・レビュー
ハリウッド?マジ!?
ハリウッドで制作された紀里谷和明監督作。
まさか日本人監督が、モーガン・フリーマンを始めとするハリウッドの名優と組むなんて!という驚きがありました。
こういうことができるのも紀里谷和明監督くらいではないでしょうか?
う~ん、惜しい!
さて内容ですが、今までの紀里谷作品にはないような、グリーンバックのCG全開ではない、セットやロケを上手く使って「生」の感じを上手く表現しています。
今回のラストナイツの原案は日本の忠臣蔵ですが、どうしても既知感のある物語になってしまいました。
あと、登場人物がしゃべりすぎかなぁ。。
余計に「演じてる」「作ってる」感が出てきてしまいましたね。
黙っていた方が人物描写として豊かな表現になる場合もあります。
台詞のせいなのか、本作にはどこか人間描写が薄く感じられてしまうところがありました。人間としての微妙な機微であるとか、矛盾をそれぞれ抱えて、それでも生きていかざるを得ない、そんな人間としての矛盾や弱さ、愚かしさよりも、イデオロギーが先に来てしまっている印象です。
だから、どこか深みが足りない。
もちろん期待値を高く持てば持つほど、反動も大きくなるので、ある意味では仕方ないことなんですが。。
普通に映画だけ見てたらこんな印象でもないかな?とは思います。もっと楽しめたような。。
上記のようにどこか惜しい作品になってしまったのは確かだと思います。
画作りはさすが!
画作りに関してはさすがの一言。監督のこれまでの作品はヴィヴィットでかつコントラストの強い画が特徴でしたけど、今作は冬が舞台ということもあってか、全体に薄い青みがかった白のトーン。ここまで綺麗な色を作れる監督も日本には少ない気がします。(ここまでこだわってる人が少ないだけなのかな?)
期待しすぎなければいいかも。
というわけで過度に期待しすぎなければそこそこ面白いかもしれません。
やはりどうしても忠臣蔵を知ってしまっているのでストーリーは予測がついてしまう、その点では不利なんですよね。