スウェーデンの映画、『ミレニアム』のハリウッド・リメイク。007のダニエル・クレイグとルーニー・マーラー出演です。
監督はデヴィッド・フィンチャー。カッコよくしかならない映画です。
■「ドラゴン・タトゥ―の女」予告編
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「ドラゴン・タトゥーの女」のスタッフ・キャスト
監督
デヴィッド・フィンチャー
脚本
スティーヴン・ザイリアン
原作
スティーグ・ラーソン
製作
ソロン・スターモス
オーレ・センドベリ
スコット・ルーディン
セアン・チャフィン
製作総指揮
アンニ・ファウルビエ・フェルナンデス
ミカエル・ヴァレン
スティーヴン・ザイリアン
出演者
ダニエル・クレイグ
ルーニー・マーラ
ステラン・スカルスガルド
スティーヴン・バーコフ
ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
ジョエリー・リチャードソン
ロビン・ライト
クリストファー・プラマー
「ドラゴン・タトゥーの女」のあらすじ
ミレニアム誌の記者、ミカエルはかねてから大物実業家ハンス=エリック・ヴェンネルストレムの武器密売の疑惑を追っていたが逆に名誉棄損の訴訟を受けるハメに。
裁判は敗訴となり、ミカエルは全財産を失います。
責任をとって、しばらく静養することにしたミカエルのもとにある依頼が届きました。
その内容とは、失踪したハリエットを探してほしいとの依頼。
実はヘンリックという大富豪の老人がハッカー(リスベット)を使ってミカエルを密かに調査していたのです。
その中でミカエルの高い能力を知ったヘンリックはミカエルに
・ヘンリックの一族に関する家族史を編纂すること
・40年前に行方不明となった姪のハリエットの事件を解決する
以上の二つを要求します。見返りはハンス=エリック・ヴェンネルストレムの不正の証拠の提供。
条件に惹かれ遠く離れ荒涼としたヘンリック邸へ生活を移すミカエル。
ミカエルは、ハリエットの事件の調査を開始するも、すぐに行き詰ってしまいます。ハリエットの弁護士に相談するとリスベットを紹介されます。
リスベットのアパートへ訪問するミカエル。一度は断られそうになりますが、事件の概要を伝えると、リスベットも捜査に加わるようになります。
かくして二人でハリエットの事件を追っていくことに。
感想・レビュー
めちゃくちゃカッコいい映画です。
デヴィッド・フィンチャーのダークな画作りがこのサスペンスと荒涼とした景色によく合っています。
全体にダークグリーンのトーンですが、回想シーンは黄色がかったトーンで少し暖色だったり、光の使い方がエッジが効いていてカッコいいです。
また、前作『ソーシャルネットワーク』より音楽担当として関わることになったナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが今作でも手腕を発揮。
オープニングはレッド・ツェッペリンの名曲、『移民の歌』のカバーから入ります。
このシーンはここだけ切り取ってミュージックビデオにしてもいいくらい、映像もかっこよく凝りまくっています。最高にかっこいい。。
このオープニングが歌+専用のオープニングムービーというのは同じくダニエル・クレイグが主役を務めている007シリーズとも共通しますね。意識してるのかな~。
007とは違って今作のダニエル・クレイグは男としての弱さや脆さを見事に演じ切ってくれています。誘惑に弱いんですよね。
ちなみにリスベットのおびただしいピアスの数(耳はもちろん、鼻。唇、眉、そして乳首にまである!←マジか。。)ですが、
演じたルーニー・マーラーは実際にその場所にピアスを開けていたとのこと。
恐るべき女優魂です。
ルーニー演じるリスベット。ゴシックで常に黒を身にまとい、ピアスまみれでバイクを乗りまわす。
常に孤独で周囲となじもうともしない。ギークでありながらパンクであり、ロック。
こういうキャラクターが好きな人は多いでしょう。個人的にはリスベットの知り合いがナイン・インチ・ネイルズのTシャツ来てたのがポイント高いのですが笑
さて、監督のデヴィッド・フィンチャーによると、この映画はミカエルとリスベットが互いに寄り添い、お互いが再生してゆく物語なのだそう。
一つの事件を解決することでミカエルはハンスに勝つことを意味しますし、リスベットにとっては自分の過去を克服することにつながります。
(時間が解決して初めて、リスベットは自分の過去をミカエルに話します。)
あと、お酒が凄くおいしそうに描かれているのもポイント(寒い地域だから必然的にアルコール度数が高い酒が好まれるのでしょうね)。
観た後はウイスキーグラスがほしくなりますよ。たぶん。。