【映画レビュー】ロッキー・ザ・ファイナル

ロッキー・ザ・ファイナル (特別編) [Blu-ray]

『ロッキー・ザ・ファイナル』は、公開されるや否や、前評判を覆し、最高のサプライズとの声も聞かれるほどの作品となりました。

ファイナルと銘打ってはいますが、リメイクの要素も強く、単独で見ても楽しめます。

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「ロッキー・ザ・ファイナル」のあらすじ

伝説のボクサー、ロッキー・バルボアも老境に差し掛かり、亡くなった妻の名を冠したレストラン『エイドリアンズ』でかつての武勇伝を客に聞かせ、時間があるときはエイドリアンとの思いでの地を廻るのが習慣になっていました。

義理の兄、ポーリーは前に進めずにいるロッキーに不満を漏らしますが、ロッキー自身もその空虚さをどうすればいいのかわかりません。

そんなある日、テレビでかつての自分と現世界王者のバーチャルファイトを目にします。

自分のなかにボクシングへの強烈な想いがくすぶり続けていたことに気づくロッキー。

年齢というハンデを抱えるロッキーを息子は止めようしますが、挑戦することの大切さを訴えるロッキー。

昔と同じトレーニングを積み重ね、現世界王者のディクソンとの対決の日を迎えます。

感想・レビュー

老いと孤独に苛まれるロッキーと、そんなロッキーの実像に気づかず、偉大な父の重圧に負けそうな息子。

当初、エイドリアン役のダリア・シャイアは『幽霊でも良いから出たい』とまでスタローンに直訴したそう。

結局完成した作品を観て初めて自分の出演が不要だったことに納得がいったそうです。

さて、そんなエイドリアンも去ってロッキーの楽しみといえばお店でかつての栄光の話を客にするだけ。

しかし、お客さんも何度も聞いているようで、コンサート会場かのように決まったレスポンスで、結末まで聞き飽きている様子。

そんな中、テレビ番組の企画でかつての自分と今のチャンプのバーチャルバトルが放送されます。

その光景に、自分の中にボクシングへの情熱が宿り続けていることを思いしるロッキー。

今作のキャッチコピーは『NEVER GIVE UP 自分をあきらめない』ですが、そのコピーに違わぬ勇気の物語が展開されます。

撮影時は60代近くだったシルヴェスター・スタローン。

『いくつになっても人生は挑戦できる』

もちろん映画はフィクションなのですが、劇中で披露されるスタローンのビルドアップされた肉体とボクシング。

対戦相手のディクソンを演じたのは元プロボクサー、しかもリアルさを出すために本当に打ち合っているそうです。

現実でのこの挑戦あってこそ、『今年最大のサプライズ』と呼ばれるほどの成功があったのだなと感じました。



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